代表挨拶
まだ、出来たばかりの会社です。従業員もほとんどいません。
代表挨拶といいながらも、今は、差しさわりのない範囲で、個人的な思いを書いておきます。
とりとめのないような話ですいません。
私の実家は鉄工所を営んでおり、父のスーツ姿はほとんど見たことがありませんでした。
そんなに裕福な家でもなく、学校は公立学校しかいかせられないといわれていました。
成績は悪い方ではなかったので、何とか国立大学に入学できました。
小学校の先生に少し変わった先生がいて、当時としては珍しく「個性」を尊重するような先生でした。「人生は舞台だ。人は誰でもその主役だ」みたいなことをいわれていて、そこで成長志向が育ったのだと思います。
サッカーが好きでした。高校、大学とサッカーの強い公立高校にすすみました。
残念ながら、日本を代表するような選手にはなれませんでした。
大学は、筑波大学で日本代表になった先輩もいましたが、自分とどこが違うのか明確にはわかりませんでした。体力はそこそこあったので、「試合にでたら自分も活躍できるのに」と心のなかで思ったいただけでした。
当時は学習と趣味の思考が切り離されていたので、それが自分自身の成長を阻害している要因だとは気付いていませんでした。
大学を卒業する時は「バブル期」でした。都市銀行に就職しました。
銀行を選んだ理由は、経済の中心にいる気がしたし、給料もよさそうだったからです。
今の学生に比べると、ほとんど努力をしていません。
ただ、今しかできないことをやろうという思いはありました。
首都圏の支店に配属されると思っていたら、愛知県の地方都市の支店でがっかりした思い出があります。支店で営業とかやりたくなかったけれど、営業をやらされて困った記憶があります。今では感謝しています。
銀行があわなかったのでしょう。辞めてしまい、しばらくフリーターをしていたあと、ベンチャー企業にはいりました。
「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」という名前の会社で、銀行と真逆にあるような会社でした。
通勤はスーツではありません。規則に則った行動よりも新しい企画などが評価されます。
自分にしかできない事をやりたいという気持ちもあり、やりがいはありました。
映画好き、音楽好きな人も多く、趣味で仕事をしているような人も多くいます。
ただしながら、時間に関してはルーズになりがちで、嫌いではなかったですが、それほどマニアックではない私は少しいらだちを覚えることもありました。
ただ、その時に思ったことは、「プロ」になるには好きすぎてもよくないという事でした。
自分自身にあてはめてみると、純粋にサッカーは好きでしたが、そこでどう勝つか、どうスキルを伸ばしていくかという意識が少なかったと思いました。
だから、プロにはなれなかったのではないかと。実際、CCCに働いていた人にもすごく知識にたけた先輩がいました。
そういう人は重宝されてはいましたが、出世はしていませんでした。
この仕事は好きみたいで毎日遅くまで作業をしていたと思います。
仕事と趣味の違いが他人の行動をみて、明確にわかった気がしました。
CCC、インテリジェンスというベンチャー企業に就職してみて、自分自身が体感した成長企業に必要な要因は経営理念に掲げたとおりです。
カウンセリングや研修講師をしていて、個人もそうであると感じました。
運よく出世する人はいます。
しかし、ちゃんとした企業で働いている限り、出世が目標となっていない人を除いては、運悪く出世できないという人はいないはずです。その場合は、何らかの要素が不足しているという事だと思います。
本人の能力が低いところがあるのか、意識の問題か、会社の評価制度か。
どこの会社にいこうとも、原理原則をおさえていれば、出来る人は出来ます。あとは「あうか、あわないかです。」
「あうか、あわないか」世の中、これが非常に大事です。
顧客のニーズが会社のシーズにあうのか?→マーケティングの領域です。
この人はうちの会社で採用するべきなのか?→私たちの領域です。
私の運命の人はどこに?→私たちの領域です。
私は、マッチングの1つ1つが企画だと思っています。
企画を通じて、お客様に満足していただき、更に期待してもらう。
そういう正のスパイラルを組んでいきます。まだまだ、力不足ではありますが、ご指導、ご鞭撻、よろしくお願いいたします。
代表取締役 永井 伸英